さらばあぶない刑事を観てきた。

公開すぐは何だか気が乗らず行ってませんでした。
さて、2枚前売りがあるし何時行くかな~と思案。
1枚は月末頃に行くとしてもう1枚に悩む。
そうこう1週間考え、よし行こう!と出勤時のカバンに券を忍ばせ。
何となく宣言するほうが行動するたちなので、
(黙って実行も多いけどww)
会社でチケットを見せて帰りに行く気満々に己を盛り上げてみる。

劇場についてみればまあまあ開始に近い時刻。
窓口で席の案内をうける。
たぶん多いのだろう。後ろの席の空いてる箇所を教えてくれた。
いやいやいや、すみません。一番前がいいんです。
無事に一番前の真ん中くらい。
広告番組を見つつ姿勢の丁度よい感じを探る。
ほどなく暗くなり岩場に水しぶきがはねるアレが映し出された--------

実はTVシリーズのオープニング曲が好きなので、
映画になるとあれがないのは少々寂しい。
この作品は魔法や異世界ではないがファンタジーだとは思っている。
ちなみに私はダンディー鷹山派だ。
とはいえセクスィー大下も大好きだけど。
それに出てくる人々全てが好き。
2人が定年間近なので当然定年済みの方々がいるが、
その人らも出てくるのがまたいい。
もちろんトロイ動物であるトオル君や、
(彼を「トロイ」と呼べるのはその2人だからこそ。)
カオルちゃんがはっちゃけているのも好きだ。
浅野温子がはっちゃけられるのもここだからだと思う。)

映画は・・・
良かった。
一言で言うならば「良かった」だ。
だけど観終わって「観たくなかった」とも思った。
「悲しい」「辛い」という気持ちもあった。
1人で観にいったので問題ないが誰とも何の会話もしたくないほどだった。
口を真一文字に噤み刃を噛み締める。
どうしてこういう気持ちなのかわからないほど。

作品は本当に良かった。
敵も格好良く無いとダメなのだと今回本当に思った。
だからこそ10年前は消化不良な残留感があったなと。
そういう意味では吉川晃司起用は素晴らしい!
タカの恋人の夏海も良かったですよ。
年齢差があるのに、恋人と云われて不自然じゃないのですよ。
キャスティングには全く不満は無く・・・

では何だろう?と考えてみる。

やはり思い当たるのはラストの展開だろうか。
たぶん生死不明が希望なのかも。
以前の作品で海にサングラスだけ浮いていたシーンがやけに心にあるので。
いや決して定年退職するのが嫌ってわけじゃないんです。
ただ、そうだねぇ・・・
生きているなら死闘を繰り広げて助かるシーンが欲しかったかな。
弾の数と敵の数があってないwって言ってて、
飛び出していった後にどうやって助かったのかが不明。
だからその後のシーンだけ何か別物に感じるのですよ。
1話完結ドラマで前回はまるで無視、みたいな気がしてしまう。

ご都合主義展開は嫌いではないです。
もちろんあの展開で助かってくれていいんです。
だけどそれを魅せないで客に想像させるのは何か違うなと。
それは私の思うところの「あぶない刑事」ではないと。

飛び出していくシーンで終わるなら、その後の行方が不明。
だけど退職金は引き出されているし、
(退職日に振り込まれるとかの架空設定として)
絶対生きてるはずだあああ!
とか何とかカオルちゃんが奮起して、
野生の勘でニュージーに赴き、
(ドレスで乗り込む流れはそのままでw)
あの看板がカメラに映し出され、
ベランダにサングラスの乗ったテーブルがあるとかね。
なんて勝手な妄想。

ラストシーンは10年前の方が格好良かった気もします。