年寄りが元気になっていそうだな、という話。

我が母ちゃんは先日83歳をむかえた。
すこぶる元気だ。
チケットを取ってやると1人で東京~大阪の高速バスに乗ってくる。

とはいえ、さすがにこのコロナについていは不安がある。
なるべく出歩かないようには言っている。
歩いてすぐのスーパー程度のようだ。
家の中で編み物などをやっているが、
「飽きた」と言うくらいには元気だ。

終息したら東京に帰省して、どこか遊びに連れて行かないと。

そんな母ちゃんには兄がいる。
同じく都内に住んでいる。
パン屋をやっていたが、80歳頃に病気が見つかり、店を畳んだ。
この伯父がまた、ひとっところにじっとしていられない人だ。
入院している間さえ、すぐに自宅に戻ったり抜け出していたほど。
色々あり私は最近会っていない。
年末も面倒で行かなかったし。
そもそもウチ(私のところではなく母のいるところ・同じ都内)に来ないのだ。
こちらばかりが行く義理は無い、と私は思っている。
(その他も色々ある)

だから私にとっては今後「どうでもいい」の範疇ではあるのだが・・・
年末に母ちゃんと兄ちゃんが行った際、
どうもちょっとボケが進行している?疑惑があった。
いや、まあ、年だから物覚えが悪いだけなのかもしれないが。
ま、年齢が年齢だから葬式を覚悟しておくべきだろうな、と
年末に話を聞いた際には思ったものだった。

それから、母ちゃんとは夫同士が兄弟となる、(私にとって)伯母がいる。
千葉の山の中に田舎があるが、孫が街に出ていてほぼ一緒に住んでいる。
ちなみにウチもそちらも夫は他界しているが、他人同士ながら、
母ちゃんと伯母は子供の頃からの知り合いなのもあって交流がある。
確か母ちゃんより少し年下だったような気がするが、80歳は越えていたかと。
こちらの伯母も一箇所に留まっていられない性質だ。
田舎で会うときは山のどこにいるかよくわかったものだ。
(ずっと口も動いているので)
年を取り、度々入院したりしている。
その度に母ちゃんに「もう(人生)終わりだ」と言うが、まだまだ元気だ。

時代の割りに母ちゃんも親父もあまり兄弟姉妹が多いほうではない。
しかも関係が絶たれた間柄もあったりして、
母ちゃんと伯父と伯母の3人だけが私の気にかけるべき「年取った親戚」だ。
言うなれば母ちゃんはともかく伯父と伯母の葬式にはかけつける、と。

元気だと思っていたら、伯父は若干どうかなとなってきたが・・・
忘れてはならないのはこの3人は戦時中生まれなのだ。
そして苦しい戦後を生き抜いてきた人達。
(爆弾が落ちる以外は戦時中より、戦後の方が苦しかったそうだ)

年寄りが罹患すると死亡率が高そうなので不安でもあるが、
このコロナというものによって、生きる底力のようなものが湧き、
伯父も伯母も元気が復活していそうでならない。
確かめる気はないが、どうにもそう思う。
とりあえず元気になってもまだ出歩くなよ、とは思うのだが。