誕生日

今日が誕生日なわけではない。

知り合って少し仲良くなると相手の誕生日を聞きたがる人がいる。
ここで「女子が」と書こうとしたが男性もいるんだ、これが。
尚、「若い頃」とも同じく書こうとしたが相手が割りと年上パターンもあったな。

誕生日といえば29歳のそれのとき、嫌な思いをしたことがある。
いや、寂しい思い、というべきか。
詳細は書きたくないので割愛するがそういうことがあった。

それとは別に最初の「聞き出したがる人」であるが、
聞きたがる人に限ってそれきりであることが多い。
誕生日を聞きだしたのだから当日はお祝いをしてくれると期待してしまう。
豪華なプレゼントが欲しいわけじゃない。
ただ、おめでとうと祝いの言葉がもらえると期待する。
ところがそんなことはない。

勝手に期待する方が悪いのだが、ではなぜ聞き出したのか教えて欲しいものだ。

ますます誕生日は嫌いになる。
年を重ねる事が嫌だと思ったことはないが。
(年齢を告げるのに抵抗はない)

そんな積み重ねがあり、新しく知り合う相手には聞かれても誕生日を教えることはしない。
勝手に期待して、そして静かに1人絶望するのは避けたいから。

ところが今年辞めた会社での話しで、
「誕生日の月にJR四国で安い切符が買える」という話をしたところ
(できれば四国行くときは誕生日月が良いと教えたくて)
それを覚えていた後輩ちゃんが誕生日ケーキを用意してくれたのだ。
「日にちは知らないのですが」と言いながら。
期待しない時に祝ってもらえるのは何と嬉しいことか!

この後輩ちゃんに何か返したいと思っていたところ、
ある日ラインに「後輩ちゃんの誕生日です」と表示された。
そうか、登録してあると表示されるのか・・・

そんなわけで当日ではないがプレゼントを用意した。
これだ。
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瓶に入ったコーヒーである。
以前もコーヒー好きな子に送別であげたことがある。
ちょっとお高い美味しいコーヒーである。
自分で買う気にはならないやつだ。
でもコーヒー好きなら嬉しいのではないかと。

カフェラテベースなので牛乳を足して更に美味しいのだが・・・
速攻後輩ちゃんは「すぐ飲んでみたい」と氷と牛乳を買いに行った。
そしてご相伴に預かり、初めて飲んでみたがこれはマジ美味しいわ。
選んで良かった。

実は以前買った時(5年以上前)の記憶としては、
もっとワインボトルっぽい気がしていたのだが、
久々にそれを買いに行ってみたらワインボトルっぽくない。
どうしようか悩んで一旦店を出た。
そして他のものを物色していたが良い物がなく、
やはり戻って購入したのだ。
でもこれで良かった。

喜んでくれたのだが、重い土産になってしまったのは心苦しいところだ。