鬱の話を書く。

このところ鬱とか病んでる話多いなと自分でも思うけど、
ちょっとこればかりは書いておきたい。

母ちゃんの友達が鬱らしい。
らしいとは、病院にはまだ行っていないようなので。

母ちゃんと同じくらいなので80歳は過ぎている。
身体的には元気な人だったと思う。(会った事ある)
色々活動をしていたのだがコロナのせいで何もかも無くなり、
家でニャンコと日々を過ごしているらしい。
息子夫婦と一緒にいるが共働きで朝か夜くらいしか顔をあわせないのだろう。
(冷たいとかそういうことでなく、あくまで建物が一緒という概念かな?)
ニャンコも2匹いるとかでニャンコ同士で遊んでしまうようだ。

コロナにより外界との接点が極端に急激に減る年寄り。
これは、老人鬱になりやすい環境が揃い踏みだ。
TV電話的なものを幾ら世に広めたとて、果たして老人に使いこなせるか?
いやもちろんできる人もいる。
だが年を取ると新しい事は億劫になる。
TVが新しくなっても何とかなるがそれ以上は難しい。
その年からPC導入も困難だと考える方が無難だ。
私は母ちゃんと離れているからこそ長電話をするが、
一緒に住む家族がわざわざ長電話をしてくることは皆無。

誰かと話すことも無く(少なく)家の中でじっとしていると・・・
顔の筋肉を動かすこともなく皺も増える。
母ちゃんは野球が好きでTVでナイターを観て、
贔屓が点を入れると手を叩いて喜んでいる。
そういうのは顔の筋肉も動いて良いと思っている。
もちろんそればかりでなく喜怒哀楽は人間に必要だから。

以前、母ちゃんが勤め先が潰れた時老人鬱っぽくなった。
当時実家には猫が1匹いて母ちゃんは兄ちゃんと同居。
幸いなことに兄ちゃんは朝早い、夜遅いという仕事ではないので、
夕飯では適当な会話を交わすし、私も年中電話していた。
このままでは・・・と本人も考え地域の合唱団体に参加し、
そこから将棋クラブに参加したり、パートに行ったりして、持ち直した。
その後、二箇所目のパートに行った時、また別で様子がおかしくなった。
あの時は速攻仕事を休んで帰って何とかなった。

そんな母ちゃんはコロナでボランティアなどが中止になっているが、
老人鬱になるようなこともなく結構元気だ。
だが、冒頭の通り、仲良しの友達が老人鬱の様子。
死んだ後の事を心配したりしているらしい。
ウチもよく母ちゃの葬式の話などをするが、
それは何と言うか希望なことをしてやりたいからだ。
例えば花は「菊は嫌だ」とか聞いている。
そしてそういう話を笑いながらというか普通な話題で話している。
だがそうでなく思いつめた様子であればかなり深刻だ。

できれば家族が気づいてあげてほしいし、
家族に話せるようであってほしい。