日々気になる言葉、そして癇に障る

まあ、極端ですけどね、癇に障る、までは。
日常聞こえてくる又は目にすることで気になってモゾモゾする、という話。

<許可していない>
「させていただく」症候群とまで言われますな。
そんなに、させていただかなくて良いです。
勝手にしたら良いでしょう。もしくは事後報告ですよね?
基本として相手が許可したことに対して「させていただく」のです。
多用しても、謙虚・丁寧・へりくだり等の印象を受けない人もいます。
単に「ああ、日本語不自由なんだな」としか思いません。
むしろ如何に己が丁寧であるかを宣伝したくて仕方ないのだなと。
まあこれは「謙虚な姿勢を見せないとすぐ叩く」風潮にも問題はありますが。

<タイムマシーン>
「こちらで宜しかったですか?」
宜しくない。お前の言葉が。
正しくは「こちらで宜しいですか?」だ。
丁寧なフリをして過去に戻るな。

<大丈夫ではない>
店員時代、領収証を記入していた頃の話。
(今はインボイス制度の絡みで色々変わっているので、昔として)
「領収証の宛名は如何致しますか?」
「あ、大丈夫です。」
・・・(黙)
何が大丈夫なのか説明してほしい。
空欄ならそう言え。せめてあけてくださいとかな。

<伊勢の参道>
伊勢神宮の内宮をお参りしてきたあとにほぼ寄るだろう参道。
20年くらい前から比べると店舗がとても綺麗に変わっていたり。
(このところ結構な頻度で行っている)
さて。
赤福から続く最初の真っ直ぐな参道は「おはらい町」です。
おかげ横丁」は、おはらい町の真ん中あたりから曲がった一角です。
個人で言い間違いしているのは別にいいんですわ。
youtuberが「おかげ横丁で食べ歩き!」等の動画を出して間違った情報を垂れ流しているのが問題なんです。
それを耳にした視聴者はおはらい町をおかげ横丁と間違えて覚えてしまうのですよ。
「これよりおかげ横丁」ってわざわざ立て札あるんだが。

<高速バス>
これもyoutuberに多いのですが、「夜行バス」と「深夜バス」は違います。
「夜行バス」は皆さんご存知の真夜中に高速道路を走行して遠い場所へ連れて行ってくれるバス。
「深夜バス」は通常の路線バスが夜遅く(0時前後)に倍料金などで走ってくれるバスです。
(中距離バスは今回割愛、主に深夜バスに分類)
youtuberに多いって書いたけど、これは昔からブログ系でも間違われていたな。
字を見ればわかる話だろうに。

<AとかBとか>
「とか」は2択以上の選択肢が有る場合に使うもの。
1つだけの場合に「とか」は使わない。
あとはあやふやな回答の場合。
具体例が思い出せないがとりあえず1つだけの時に「とか」はイラっとする。
その後の会話も投げられている感じ。

<ら>
所謂「ら」抜き言語。
 ○正:入れられる
 ×誤:入れれる
更に「れ」を足したりもしている。
 ○正:飲める
 ×誤:飲めれる
耳にすると何かこう背中がむず痒くて落ち着かなくなる。

<かけ紙>
改まった品を用意する際に使われるかけ紙。
様々なシーンでまだまだ使うようです。
お祝い事には「のし紙」とも言いますね。
でもお供え(仏事)は、のし紙とは言いません!
「のし」って何だかも知らないで言ってますよね。
あわび買ってこい。

余談だが、のし紙は略式だ。
今は結納もなかなか無いがデパートに結納品飾ってあることが多いので一度見ると良い。

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言語は変化していくのが常。
だから若い方が使っている言語は30年、50年経つと当たり前になっている場合もある。
だがしかし、それは同世代同士にしてくれ。
明らかに何十歳も上の人に使うな。