言わずもがなの3・11です。
今までは「あの日は」「あの日は」と言っていました。
でももう言わないかもしれません。
私にとっての「あの日」はその日ではなくなったので。
そうか、それから10年さえも母ちゃんは生きていなかったのだと。
あの時はまだ働いていて勤務先の病院で大変で・・・
家では猫が大鳴きして・・・
夕飯の用意ができなくてファミレスにギリギリ入れて・・・
深夜に兄ちゃんの友達がどうしても泊めてくれと・・・
そんな話を毎年していました。
ええ、直接的な被害がないからこそ言えたのかもしれません。
東京は揺れたけども日常は取り戻せたし、
関西は少しだけ揺れて東京を思うと生きた心地はしなかったけど皆無事。
10日ほどして伯父が突然死したけどそれは地震ではないし。
(地震で驚いて、ってのはあるかもしれないが)
もう、そんな話をすることはありません。
少なくとも母ちゃんとは。